あまりに早く結論を出したことを疑っているんです ~ 多くの事実の中から本質的と思われるものを選び出して正しく組み合わせる 「海軍条約文書 シャーロックホームズの回想 コナンドイル著」
私の大好きなシャーロックホームズからです。
海軍条約文書という短編の中で、打ちひしがれている若い外交官の依頼人を看護する恋人からの問いへの返答、そして後述しますがなぞ解きをしているときのセリフです。
かっこいいですよね。
「誰を疑っていらっしゃるのですか?」
「私自身を疑っています」
「なんですって?」
「あまりに早く結論を出したことを疑っているんです」
こんなの一度でもいいから使ってみたいですよね。よっぽど自信がないと無理ですが。
この短編は、ホームズが007のジェームズボンドのような活躍をするお話です。
盗まれたイギリスの条約文書をとりもどす話です。
とても面白いので、読んでない人は是非に読んでほしいものです。
「今度の事件で、一番困ったのは」ホームズは講義するような口調で言った。
「あまりに証拠が多すぎたことです。大切な証拠が無関係な事実の陰に隠れてしまったのです。提示された多くの事実の中から、本質的と思われるものを選び出して正しく組み合わせ、この驚くべき事件のつながりを再構成しなければなりませんでした。」
現実にもこういったことは多くありますね。
このブログを書くために、久しぶりに中学生・高校生時代に大好きだったシャーロックホームズを読み直しました。
あらためて読むと、今の仕事や生活に生きることがあってうれしい気持ちになります。
本っていいですね。