「命じられたわけではない。織田家の他の武将がそれをやらないから、猿が自分の思惑でそれを集めている。」新太閤記 司馬遼太郎著
農民から出て、日本を制覇した「人たらし」豊臣秀吉の生涯を描く、司馬遼太郎による歴史ロマン小説です。
単純に面白いですし大好きな本です。会社で働く社会人にとってはビジネス書なんかよりもよっぽど参考になります。
小学生の息子と中学生の娘に勧めていますが、どうやら中学生の娘は読んだようですが(反抗期なので感想はあまり教えてくれない・・・)、小学生の息子は読んでいないようです(笑)。
美濃攻略が終わり、天敵である武田家への調略を「猿」こと木下藤吉郎が進めていくところです。
「信長から命じられたわけではない。織田家の他の武将がそれをやらないから、猿が自分の思惑でそれを集めている。またそれが、前歴が前歴だけに、猿の特技であった。
(上巻より抜粋)
余計な仕事をしたくないということもありますが、仕事全体を上手に回していく上ではこれも必要だと思います。
ところで、自分の特技ってなんだろう?
考えさせられます。
自分は学生時代はおとなしく、押しも弱かったのですが、皮肉なことに社会に出てからはその対局にあるような仕事内容です。
社会人になってから人と話をすることが好きになりました。
それぞれの人の歩んできた人生があり、歴史があります。ちょっとした歴史小説ですね。
それに自分の生き方にも参考になることも多いですし。
そして、考えるに、その「対局にある仕事」が今の自分の特技なんではないか?とも考えてしまう始末です(笑)
母が言ってた、「人生何があるかわからん」
本当にそうです。
最後に、もちろん歴史上の人への評価は、いいところや悪い部分もあり、賛否両論があるのはわかりますが、単純に私は豊臣秀吉が好きなんですよ。
「インポッシブルと言ったやつが負けだよ」東進ハイスクール 安河内先生(英語)
子供が高校受験の時に、さりげなく見せて(笑)やる気になる動画がないか探していた時のことです。
ちなみに子供の高校受験を経験して分かったことは、ともかく「もどかしかった」ということですね。
高いレベルを目指すのですが、なかなか途中で結果につながっていかない。
親の私自身が努力して勉強するわけではなく、子供という違う人格の人間が努力するので、親はサポートすることしかできません。
見守るのですが、口を出したくなるんですよこれが・・・(笑)。
よく夫婦喧嘩もしました(笑)。
そんな時、Youtubeで東進ハイスクールのCMがまとめられていた動画を見つけたのですが、これが結構いいんです。
講師が真剣に語りかけてきて、やる気にさせられるCMです。
そして、最後に林修先生が「いつやるの? 今でしょ!」と言って締めます。
林修先生も大好きで、著書も購入して読んでいるのですが、この映像の中では英語の安河内先生の言っていた言葉がささりました。
これは、志望校を決めて努力している人に向けてというよりも、勉強しながら志望校を定めていくときのアドバイスかもしれませんが、私自身にグサっとささりました。
「インポッシブルと言ったやつが負けだよ」
なんとか子供にこの意味を分かってほしいと。
最近、YouTubeを見ていると、またこの映像に出会いました。
そして、ブログにこの気持ちを残しておこうと筆をとった次第です。
私の生きてきた40数年の経験でも、この言葉の持つ意味の重要性がわかります。
「なぜそんな無茶をするのか」「無理だよそんなの」と私も言われたこともあったのですが、状況は悪いのに、自分ではなぜか不思議とできるような気持ちの時は、努力すればできたのです。
そして、自分はそのことを子供に伝えたかったので、次のビルゲイツの言葉を階段に貼って、子供の目につくようにしています。
「やればできる We can do it.」
マイクロソフト創設者のビルゲイツさんがテレビのコマーシャルで言っていました。今でも心にはっきりと残っています。
「どうせやってもできない」と言っていてもできるわけがないのです。
「やれる」と思って全力で努力すれば「できる」可能性が高まるのです。
長男は高校受験を乗り切りました。
成功体験を通じてこれを感じてくれたでしょうか。
反抗期なので、いまいちどう思っているか分かりませんが、この貴重な体験が将来に繋がるよう願います。
今年は真ん中の子供が高校受験です。
気を引き締めて、親として前向きな雰囲気をかもし出していかねばと改めて思ったわけです。
「モテたかったら筋トレしかない」筋トレが最強のソリューションである Testosterone著
目次
2冊ぐらい買った
testosteroneさんの本は好きなので、この本を含めて2冊ほど購入しています。
株主優待券を利用して半額で手に入れたものです。
前に買った上の記事で紹介した1冊は高校生の息子の机にそっと置いておきました(笑)。
その効果か、部活で体を鍛えたいからか、単純に男として体を鍛えたいからか、たまに家でも筋トレをしているのを見かけます(笑)
そして、次のターゲットは小学生の息子です(笑)
ところでこの本はマンガの部分もあるので、とっつきやすいと思うので小学生の息子に読むように全力で勧めています。
筋トレの有用性を書いているわけですが、確かに読んでいくと、ビジネス、対人関係、男女関係、ダイエットなど全て筋トレがソリューションとなり得ると思いました。
よく、筋トレして筋肉ムキムキになったらどうしようという人がいるのですが大丈夫とあります。
そんなにムキムキにならないからと。
ちなみに、私も筋トレ頑張ります。
でも腹筋ローラーで筋トレしたら1週間ぐらい筋肉痛で腹筋ローラーできなかったんですよね・・・(笑)
ガンバロ
「本当に幸運でありたいと願う人なら、素早く行動するはずだと女神は考える」バビロンの大富豪 ジョージ・S・クレイソン著
ブログを読んでいて、気になった本があったので購入。
Amazonで中古本を購入したが、程度は良好。
すぐに届くなんてすごい時代になったもんだ。
ちなみに、小学生の息子が最近フェイトグランドオーダーというアニメとゲームにハマっているようで、やたら「バビロニア」とか「ギルガメッシュ王」とか小学生らしくないことを言ってくることも影響している(笑)。
今我が家では、メソポタミアがブームなのだ。
でも、この本は色々面白かった。
投資にも役立つ、人生にも役立つ名言だと思う。
自分への戒めとしたい
「そう、チャンスが来た時にそれを活かさない人だ。待ってしまう人だ。他にすることがたくさんあってできやしない、と言い訳を並べる人だ。幸運の女神は、そんなのろまな人間のことは待ってくれない。本当に幸運でありたいと願う人なら、素早く行動するはずだと女神は考える。チャンスが来たときすぐに行動しない人間は、こちらの商人の方のようにひどく優柔不断な人だ」
これは、今回の新型コロナウィルスにおける株価暴落時に、全力で買い進めなかった私自身への戒めとしたい。
司馬遼太郎の本は仕事に役に立つと思う
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年を取ると見方も変わってくる
私もこの年齢になると、人に仕事をしてもらうことの難しさを強く感じているところです。
特に若い人へ仕事をまかせることですね。
ゆとり世代とはいいたくないですし、どちらかというと日本のテレビなどのメディアの問題もありますね。
「ブラック」、「ブラック」と日々報道されていたら若い人が影響されるなというほうが難しいですよ。
テレビなどのメディアは問題を多角的な面から見て分析や主張することはできないんでしょうか。
特に最近は人手不足なので、辞めても若ければ仕事あるでしょうしね。
若い人たちを育てるには
若い人たちをよく観察してコミュニケーションをとることかな、と考えています。
仕事でいろんな人を見ていると、残酷な話ですが、すばらしく仕事のできる若い人、コミュニケーション能力が足らない若い人、ほとんど仕事ができない人、得意分野はすばらしいけどそれ以外は全然ダメという人など、いろんな人がいることが分かります。
私の経験では、すばらしく仕事のできる人は、はっきりいってベテランと同じ仕事を引き継いでも問題ありません。
だって、分からなかったりつまづいたりしたら、きちんと周りの人や上司にコミュニケーションをとってくるので、その状況が手に取るようにわかるからです。
ところが、それ以外の人は上司がきちんと見ていないと、爆発してしまったり精神がまいってしまったり、ひいては退職してしまったりします。
昔の人の考えでは、そんなの自分でなんとかするものだったのかもしれませんが、今は上司のフォローが必要なんでしょうね。でも、論理的に考えるとそうですね。
ところで、たまに出会うすばらしく仕事のできる若い人は我々よりすごいと感じています。
教育も世の中のことも昔よりも進化していますからね。そんな時代で育った人は我々の世代よりも優れている人が多いと思っています。
司馬遼太郎の本が役に立っている
私は小さいときから本を読むことと、パソコンと、ボールを使ったスポーツが好きでした。
小さいときに読み込んだマンガ日本の歴史の影響で日本の歴史に出てくる人物が好きで、司馬遼太郎の作品も違和感なく楽しむ読めています。
以前にビジネス雑誌で司馬遼太郎の本がいいと紹介されていたのでほんとかなと思って読んでみたのですが、これは本当に面白いですね。
仕事のヒントがいっぱい転がっています。
特に「新太閤記」がいいですね。
この年齢ではありますが、常にアップデートしていきたいですね。
「この恩賞が不公平であれば一軍は乱れ、士気が落ち、ついには敵に通ずるものまで出す」新史太閤記 司馬遼太郎著
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姫路城にて
秀吉が、柴田勝家との「賤ヶ岳の戦い」前の正月に姫路城に帰った時の話です。
この事務は大将に課せられた要務の中でももっとも大きい一つであろう。この恩賞が不公平であれば一軍は乱れ、士気が落ち、ついには敵に通ずるものまで出す。柴田勝家における柴田勝豊がいい例であろう。彼は柴田家における自分の処遇に不満を持ち、ついに秀吉に通じ、長浜城を献上した。さらにこの恩賞が遅れても士気がゆるみ、将士はその主将の気持ちを疑うようになる。秀吉はこう言う事務については天才と言ってよかった。
松下幸之助も同じことをいっている
「松下幸之助一日一話」PHP総合研究所 にも同じことがあります。
「信賞必罰」
罰すべき罪過ある者は必ず罰し、賞すべき功ある者は必ず賞せよということ、これは人間が存在するかぎり、程度の差はあっても絶対に必要なことであろう。
(略)
会社、集団、家庭どこにおいても、これは決してないがしろにされてはいけないことだと思う。
ただ、ここで大事なことは、信賞必罰と言っても、常に適時適切でなければならないということである。これは微妙にして非常に難しいことで、これが当を得なかったならば、かえって事を誤ってしまうことになる。
先人の話が心に刺さる
最近、仕事で色々とあって、この話が心に刺さりました。自分は恩賞の決定をできるような偉い立場ではないですが、人の心はまさにこの通りなんだと実感させられることが最近ありました。
人事は難しいですね。
自分の経験
私が今まで20年以上社会人として働いてきて一番貴重な経験、というか身をもって得たもので一番貴重な教訓、そして心に刻んでおこうと強く思っていることは、「人はハートで動いている」ということです。
最近このことを忘れそうになっていたので、このブログを書いているときに強く思い出すことができました。宇宙兄弟風にいうと、「心のノートにメモっとけ」ということですね。
「しかし秀吉はその不愉快さに堪えようとしていた」新史太閤記 司馬遼太郎著
秀吉が圧倒的に有利な中、ほぼ降参に近い形で秀吉のところに来た成政の態度が悪かったが、秀吉が破格の待遇をしたという後です。
腹は立つ。おもえば若年のころから佐々成政との接触についての思い出はことごとく不愉快なものばかりであった。さらにはたったいまのあの佐々内蔵之助成政の態度もどうであろう。
しかし秀吉はその不愉快さに堪えようとしていた。慣れてもいた。半生信長に支え続けてきた秀吉にすれば、佐々成政程度の男に対する感情ぐらい、処理することはなんでもなかった。そのように、自分に言い聞かせてもいる。
(この自分が)
と、秀吉は思う。この自分がいま経略しつつあるのは日本六十余州の征服であり、佐々成政程度の男に対する私怨ににむくいることではない。
つまり、秀吉が成政を殺さないのは、成政がある意味で必要だからであり(詳細は読んでくださいね。面白いから)その壮大な目的のために堪えているんです。
私は器が小さいのか、仕事で相手の態度が悪いときなどは、もちろん腹が立つときもあります。怒ってしまうときもありますが、怒った後はきまって後悔するときが多いですね。あとで頼むこともあるかもしれないのにね。
仕事では秀吉ほど壮大な目的はありませんが、大きな目的のためにはその不愉快さに堪えることも大事だと考えさせらる内容です。
がんばろ。